日本では、お互いの意思を確認するために告白をし、晴れて恋人関係になります。告白文化は、恋愛では当たり前のもので、恋仲になるために必要なものです。
しかし、海外には告白文化がありません。デーティング期間を経て、いつの間にか恋人関係になるのが普通です。
デーティングとは

「デーティング」とは、恋愛関係に発展するかどうか見極めるための期間です。
デーティング期間中は、恋仲のようにデートを何度も行います。そして、デーティング期間中に、お互いの趣味や考え方、価値観など、相手をより深く理解し相手との相性や将来性を見極めます。
デーティングに対する考え方は、国によって異なります。
同時期に複数の相手とデートする人、初デートではキスしない人、キス以上の関係になるのが早い人など。デーティング中の相手に対する振る舞いは人それぞれです。
このように、デーティング文化は、日本に馴染みない考え方です。そのため「遊びだと思っていたら恋仲だった」「恋人だと思っていたら違った!」なんてこともあります。
不透明でハッキリしない関係に不安になったり、異文化を知らないことを利用され都合よく遊ばれてしまう可能性もあります。そのため、デーティングについて知ることは大切です。
期間の長さ
デーティング期間の長さは、一般的に数ヶ月から半年程度です。
しかし、このデーティング期間はあくまでも目安であり、個人のペースや相手との相性によって期間は異なります。
恋人同士?
それとも友達?

デーティング中は、仮の恋人同士なのでしょうか?それとも、友達以上恋人未満なのでしょうか?
日本では「友達以上恋人未満」の関係が近いと考えられています。デーティング期間は、恋人になるまでの期間と考えると、その通りと言えるでしょう。
一方で、お互いに友達以上の興味を持ち、デートに踏み込む期間でもあります。そのため、恋人同士の関係に近いとも言えます。相手との将来を見据え、何度もデートを続けたり、キスをするのは友達ではないと言えるでしょう。
デーティング期間中は、なんとも曖昧な関係になります。友達か恋人かの2択ではなく「デーティング中の関係」とそのまま形容するのが、ストレートに異文化を理解するために役立つかもしれません。
なぜ“デーティング期間”が
必要なのか?

海外にデーティング文化がある理由は、お互いを理解し、相手との相性を見極めるために必要だからです。
海外では日本と異なり、恋人同士になる前に相手とデートを重ねて、深く知り合い、理解し合うことが重要視されます。
また国によっては、陸続きの土地柄のため、文化や背景の異なる人々と交流する機会があります。そのため、デーティングを通じて相手を深く知り、信頼や理解を深めて恋仲に発展することが重要です。

一方、日本では、恋人同士になってからお互いを深く知ることが多いです。一目惚れや日常生活の行動から、友達以上の相手を判断し告白を経て、恋仲になることが一般的です。
また、日本人同士の恋愛の場合、生まれ育った地域の違いがあまり問題になりません。しかし、結婚を見据えたお付き合いの場合には、地域による異文化の理解は重要となります。
このように「恋仲」に対する考え方が、日本と海外で異なります。
相手を深く知らないまま恋人関係になることは、犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクもあります。海外では、自分の身を守るためにも、相手を見極めるデーティング期間は必要だと考えられています。