「勉強しても英語を話せない日本人が多い」という問題。
その理由は「音読回数の少なさ」にあるかもしれません。文法や単語を知っているだけでは、会話ができるとは限りません。前回のテーマのように「音読」をしないと、語学が身につかないと言えます。
「音読」は多くの人がオススメしている勉強方法の一つでもあります。中には、スピーキング力の向上を中心にリーディングやリスニングなど他の技能をのばすという方針の方もいらっしゃいます。
では「音読」した場合、どんな効果があるのでしょうか?
この記事を読んだら、すぐにでも音読がしたくなりますよ!一番身近な語学「英語」を例に見ていきたいと思います。
1.
発音が良くなる

音読は、発音やイントネーションの練習に最適です。正しい発音を身につけることで、自然な英語を話せるようになります。また、キレイな発音で外国語が話せるようになると、モチベーションが上がり自信にもつながります。
2.
流暢に話せるようになる
音読を繰り返すことで、英語のリズムやテンポに慣れて流暢に話せるようになります。文章をスムーズに読み上げることで、言葉のつながりやイントネーションを自然に身につけることができ、実際の会話でもスムーズに話せます。
3.
英文の区切りを意識する習慣がつく

英文を音読すると、必然と息継ぎのタイミングや英文の区切りを意識します。どこで英文を区切ると相手が聞き取りやすいのか、これは声に出して読んでみないと分からないことです。
また、会話する際だけでなく、長文を読み解く際にも英文の区切りを意識することが重要になります。句読点や接続詞に注意して読むことができ、長文の構造を理解しやすくなります。
4.
会話ができるようになる
英文のフレーズを口に出して覚えることで、会話をする際に自然と言葉が出るようになります。日頃から口を動かして勉強することで、実践でも違和感なく発声することができ、円滑にコミュニケーションがとれます。
結果的に、音読をすることで会話ができるようになります。
5.
記憶に定着しやすくなる

音読は視覚と聴覚を同時に使う勉強方法です。そのため情報が記憶に定着しやすくなります。声に出して読むことで、視覚からの情報だけでなく聴覚からも情報を得て効率的に覚えることができます。また、口を動かし発音することで、実践で単語やフレーズが違和感なく自分の言葉として使いやすくなります。
6.
英語脳がつくれる
音読を続けることで、英語を英語のまま理解する「英語脳」を育てることができます。「英語脳」の簡単な例を挙げると「book」という単語を「本」と脳内で日本語訳を探すことなく、瞬時に理解できるというものです。上達すると長文を日本語に訳す時間を省いて理解できるようになります。
そんな英語脳をつくるために「音読」は大いに役立つ勉強方法です。英語を自然に使いこなせるようになるためには欠かせません。
つまり、「語学」ができるようになる!

語学を学ぶ目的は様々です。目先のテストに合格するためなら、その後言語を話す機会はないかもしれません。その場合、勉強している「言語」は国語や数学といった学校や資格のための一科目でしかありません。テスト後、卒業後に必要となることは時々でしょう。
ですが、語学ができるというのは知識があるだけでなく使える状態、すなわち「話せる状態」ではないでしょうか。語学が話せるようになるには、声に出して「音読」する必要があります。言ってみれば、「音読」をして話せるようになれば「語学ができる」ということです!
「英語脳がつくれる」「記憶に定着しやすい」ということは、結果的にテストでいい点が取れるということにもつながります。そのため「音読」がテスト勉強に無意味ではありませんし、むしろ効率よく勉強することができるかと思います。
ずばり、言語学習において「音読」をしない手はありません。どんな目標を持っている方でも、いつもの語学勉強に「音読」の習慣を入れることで、より充実した勉強となること間違いなしです!