日々の食事選びで「どれが一番体に良いのか?」と悩むこと、ありますよね?特にパッケージにはカロリーや成分が細かく書かれているけれど、それだけで判断するのはなかなか大変。
そんな中、ヨーロッパで広まりを見せている「Nutri-Score(ニュートリスコア)」という画期的な栄養ラベルシステムが、消費者にとって頼もしい味方となっています。このシンプルで分かりやすい表示によって、食べ物の健康度を一目で把握できるようになるのです。
Nutri-Scoreとは?

Nutri-Scoreは、2016年にフランスで導入された「食品の栄養価を視覚的に評価するラベルシステム」です。その後、ドイツやベルギー、スペインなどヨーロッパ各国でも採用され、今や多くの消費者の目に触れる存在となっています(日本に輸出されている商品にも、時々表示されています)。
パッケージに貼られたカラフルなラベルを見れば、食品の健康度を直感的に理解できるように設計されているのが大きな特徴です。
Nutri-Scoreの特徴
1.
わかりやすい5段階評価

Nutri-Scoreは、食品の栄養価を「A」から「E」までの5段階で評価します。「A」は最も健康に良いとされる食品で、たとえば野菜や果物が該当します。一方「E」はカロリーが高く、塩分や糖分が多い食品に付けられます。
シンプルな評価基準で、瞬時に食品の栄養価を比較できるため、消費者が健康的な食品を選ぶ手助けになります。
2.
スコアの評価基準
スコアの評価基準は、単純にカロリーや成分の一部を見ているだけではありません。栄養素の「プラス要素」と「マイナス要素」を総合的に評価しています。たとえば、食物繊維やタンパク質、野菜やナッツ類など、健康に良い成分はプラス要素として評価されます。
一方で、カロリー、飽和脂肪酸、砂糖や塩分の多い食品はマイナス要素として減点される仕組みです。このバランス評価によって、全体としてどれくらい健康的かが判断されます。
3.
消費者にやさしいデザイン

栄養価のラベルは複雑なものが多いですが、Nutri-Scoreのデザインは非常に直感的です。パッケージの表面にカラフルで見やすいラベルが貼られているので、忙しい買い物の最中でも一目で食品の健康度を把握することができます。選択肢が多い中で、健康的なものを選びやすくしてくれる、消費者にやさしいデザインです。
4.
任意表示だが公平さを重視

Nutri-Scoreの表示は義務ではなく、食品メーカーが任意でラベルを貼ることができます。ただし、高評価を受けた商品だけにスコアを表示することはできません。できれば、低評価のスコアは表示したくないとメーカー側は思うかもしれませんが、全ての製品に公平に適用されなければなりません。
公平さを重視することで、消費者の信頼と透明性の高い情報提供を実現するために重要なルールとなっています。
まとめ
Nutri-Scoreは、食事選びをよりシンプルで健康的なものに変えてくれる革新的なツールです。すでに多くのヨーロッパ諸国で導入が進んでおり、今後さらに多くの国や食品に広がることが期待されています。毎日の食事をより健康的に、そして賢く選ぶための手助けとして、Nutri-Scoreが導入される日がいつか来るかもしれません。